開発ストーリー牛との出会い

新見市と千屋牛

弊社は岡山県新見市にあります。新見市は、岡山県の最西北端 人口33,865人(平成22年)の中山間地域です。新見市のシンボルは「千屋牛」。日本最古の蔓牛(つるうし)の系統をひく伝統ある黒毛和種で、平成19年6月に商標登録認定を受け、”千屋牛ブランド”で知られるようになりました。
千屋牛振興会

新見市情報化研究会

地域情報化に積極的に取り組む新見市には新見市情報化研究会があり地元出身の弊社、谷がそのメンバーに入っています。ここで市長から出された課題が「携帯電話で牛を飼えるように」。そこから、弊社と牛との関わりが始まりました。平成15年のことでした。

牛舎通いでわかってきた課題

携帯で牛を飼うということは、どういうことだろうと、半年間、牛舎に通い現場に張り付き作業内容を分析しました。最初は行政の方と農場に入りましたが規模とかシステムとかの話が多く本当の問題点がなかなかつかめませんでした。そこで次から一人で行くと農場の方から次々と問題点を教えてくれました。ここで把握出来た問題は三つ。
  1. 種付けがなかなか難しい。
  2. 分娩事故防止が大変なんだ。夜中も出かけないといけなくて眠れないんだ。予定日が近くといつ生まれかわからない。
  3. 子牛の事故。子牛は肺炎になったり弱いので管理するのが大変。冬になると肺炎になってバタバタと死んでいくことがある。子牛が100頭もいるのにどうやって見るか。
そんな姿があると聞いた時、これは何か私たちが役に立てるのではないか。その思いが畜産に関わるきっかけになりました。